【最自由研究2021】10分どん兵衛より美味しい10分カップ麺を探す
※この記事はカシヲ氏の配信における「最自由研究2021」に向けて投稿したものになります。
1.もくてき
皆様は「10分どん兵衛」なるものをご存じだろうか。
NISSINから発売されている大人気のカップ麺「どん兵衛」を、通常のお湯を入れてから5分間ではなく10分間待機するという文字通りの調理法だ。
そうすることで通常よりも麺がもちもちになり美味しくなる。らしい。
2015年頃にラジオから話題となり、SNSでも注目されマスコミなどにも取り上げられるほどのちょっとした盛り上がりを見せた。
今ではNISSINの公式ホームページにもその調理方法が紹介されている。
ふとここで一つの疑問が浮かんだ。
どん兵衛以外のカップ麺でも同じように10分間お湯をいれて待機すれば、いつもとは違ったおいしさが味わえるカップ麺があるのではないだろうか。
ということで今回は、「10分カップ麺で美味しくなるカップ麺がほかにも存在するのか」を研究していきたい。
2.ほーほー
・通常の待機時間は考慮せず、一律にお湯を入れてから10分間待機する
・後入れかやくなどは10分経過後にいれる
・上記の手段で複数のカップ麺を食べ比べる
・ただし一日一個ずつ
・実食し「有り」か「無し」か判断する
3.よそう
通常よりも長い時間を待機することで、麺が伸びるであろうことは間違いないだろう。美味しい10分カップ麺を探すという目的ではあるが、実際に美味しくなるカップ麺はなかなかないのではないかと思う。
4.こーさつ・けっか
今回の研究にあたり複数のカップ麺を購入してきたので一つずつ実食した感想を書いていきたい。
エントリーNo.1 「NISSIN 日清のどん兵衛 きつねうどん」
まずは今回のきっかけとなったどん兵衛から。
お湯を入れてから10分間、タイムキーパーはSiriにお願いした。
10分経過
写真では分かりにくいが見るからにもちもちさが増しているように感じた。
見た目どおり麺のもちもち感が増していて、麺に味も染みていて確かにおいしい。
揚げの部分も時間が経過しているため味が逃げてしまっていないかと思ったが意外と大丈夫。
もともとジャンクな食べ物であるカップ麺ではあるがよりジャンクな味になったように感じる。美味しい。
結果:おいしい
エントリーNo.2 「NISSIN 日清のどん兵衛 てんぷらそば」
次に同じどん兵衛でもそばはどうか試してみた。
…うまい。麺が伸びている感じは確かにあるが、カップラーメンに寄った感じになってて意外といける。今回も味が麺にしみこんでいてすすると味が一気に入り込んで旨い。
てんぷらはうどんの揚げと違って後乗せタイプなのでサクサクのままだったが、敢えて最初から入れてふやかすのも美味しいかもなぁと思ったり。
正直期待してなかったからかなり面食らった。麺も食らった。
結果:かなりおいしい
エントリーNo.3 「赤いきつね」
次に食べるのはうどん違いでどん兵衛と並び二大カップうどんの「赤いきつね」
同じうどんのカップ麺なのでどん兵衛のように美味しくなると期待していた。
しかし、食べてみると麺のもちもち感はどん兵衛に完敗。味染み感もどん兵衛に比べるとそんなに感じられなかった。
揚げに関しても味がスープに逃げてしまっていていまいち。
通常の食べ方であればどん兵衛と赤いきつねは永遠のライバル。巨人と阪神、きのことたけのこ、どちらも甲乙つけがたいであろう。しかし、「10分カップ麺」という食べ方においては「どん兵衛」に軍配が上がっていた。
結果:いまいち
エントリーNo.4 日清カップヌードル
カップ麺といえばこれといった商品ではあるが、今回の「10分カップ麺」では正直いまいちな結果になるのではないかと予想している。というのも、麺が細く通常の待ち時間が3分であるためのびのびになってしまうという予想だ。
ふたを開けてみると予想通り麺が伸びており、スープが吸われて結構減っている。
これはダメなのか…と思いながら啜ってみると、
意外と美味しい。
麺はやわめではあるがいつもと変わらないカップヌードルの美味しさがあった。味染み感もあって差別化もある。
ただこれに関しては、今まで食べて美味しかったものとは違って、時間が経ってしまっても美味しく食べられるように工夫された企業努力のようなものに感じた。
結果:おいしい(けど普通のほうがおいしいと思う)
エントリーNo.5 一風堂
ここにきてとんこつラーメンのカップ麺。
このカップ麺の麺はとんこつラーメンを再現されているためかなりの細麺になっている。さらに調理中に気づいたのだがスープの味付け部分は後入れになっているので、麺への味染み感は期待できなさそうだ。
ちょっと不安が募る。
実食してみた感想としては、とんこつラーメンでは麺の硬さを注文時に選ぶことが多いが、その硬さを「やわめ」で注文しました。という感じ。
それ以外の部分に関しては通常の調理との違いは感じられない。つまり美味しい。
今までの「10分カップ麺」にあった麺への味染み感とかはなかったが、細麺ならではのスープの絡みで気にならなかった。
このカップ麺を食べたのは今回が初めてだったのだが、純粋にクオリティが高くて「10分カップ麺」とか関係なく美味しくいただいてしまった。
結果:おいしい(麺の硬さの好み)
エントリーNo.6 日清 ラ王
王道カップ麺の一つ、「ラ王」。麺のおいしさが売りの商品であるが、10分間の耐久に果たして耐えられるのか。ちなみにこのカップ麺の味付けは後入れだった。
うーん、普通においしい。
ただこれもカップヌードルの時同じで10分間伸ばしたからおいしいというよりも、企業努力によって伸びてもおいしく感じられる感じ。
企業努力ってすごいなぁ。
結果:おいしい(けど普通のほうがおいしいと思う)
エントリーNo.7 蒙古タンメン中本
激辛ラーメンでおなじみの蒙古タンメン中本を再現したカップ麺として人気商品の一つとなっているカップ麺。
辛い…
麺はカップヌードルなどに比べても太めなのもあってか、10分経ってもちょっとやわめな程度だった。
おいしいけれどこれも企業努力によるものな気がする。
結果:おいしい(けど普通のほうがおいしいと思う)
エントリーNo.8 ペヤング やきそば
ここからはカップ焼きそば。カップ焼きそばと言ったらもちろんこれ、「ペヤング」。
今までのカップ麺ではスープから味が染みることで美味しくなる状態になっていたが、カップ焼きそばではそれは期待できない。
果たして…
心なしか麺のボリュームが増えている気がする。
…めっちゃおいしい。
味とかに違いはないけれど、触感のもちもち感が増していてこれはこれであり。
気分を変えたい時に選択肢として入るくらいにはおいしい。
麺のボリュームも多分増えててお得です。
結果:おいしい
エントリーNo.9 明星 一平ちゃん
続いてカップ焼きそばの対抗馬として「一平ちゃん」。
美味しい。
やはり麺のもちもち感が増していていい感じになっている。
カップ焼きそばはスープもないしさすがに10分カップ麺には合わないと思っていたけれど意外と合うらしい。
これには溝端〇平もにっこりしながらマヨビームしてくれると思います。
結果:おいしい
5.そーひょー・かんそー
10分経ったカップ麺を9つ食べ比べた結果、8つが美味しく食べれるという結果だった。
とくに「どん兵衛 そば」「ペヤング or 一平ちゃん」は他の人にもお勧めしてみたいくらい美味しかった。(試してみた結果合わなかったらごめんなさい)
今回の実験で食べたうちのいくつかは「時間が経ったカップ麺を食べても美味しいままになるようにしたいという」企業努力を感じさせられるものであった。
普段何気なく食べているものも、美味しく食べてほしいという作り手の願いがあって、美味しいものが我々のもとに届いているんだなということを実感することができた実験だった。
ありがとう食品メーカーの皆様。ありがとう生産者の皆様。そして夏休みの自由研究をするきっかけを作ってくれたカシヲ氏、あざした~。